平成29年 昭道館本部 寒稽古レポート 少年の部: 平成29年1月6日~8日 一般の部: 平成29年1月9日~15日

<少年部寒稽古:1/6()8()

  • 1月6日(金)

稽古内容:  体操・補強(手押し車)

後受身:寝10回・座10回・立10回

運足

基本当身技5本(正面当・相構当・逆構当・下段当・後当)

手首取りからの当身技

初級・中級グループは少年部初段応用当身技.3本

上級グループは相構え片手・逆構え片手取りから各当身技5本

当身技本体のつくり:正面当30回

所感:

今年の寒稽古では基本技17本をテーマとして進めている。初日は当身技5本に焦点を当て、基本技と手首取りからの応用技を中心に行った。やはり少年部員にとっては普段稽古量の少ない相構当と下段当の習得に苦労している姿が目に付いた。また、将来的には手首取りからの当身技がある程度浸透し、乱取稽古に進んだ際に短刀返し技に活きることを願っている。

  • 1月7日(土)

稽古内容:  体操・補強(手押し車)

後受身:寝10回・座10回・立10回

前方回転受身:片膝・立を道場往復

運足

基本肘技(押倒※「手の内」を使わず・引倒・脇固)

手首取りからの肘技

相構え片手取り押倒

逆構え片手取り引倒

相構え片手取り脇固

基本技押倒※「手の内」を使って

基本技腕返・腕捻:上級者グループのみ

所感:

本日は全体のレベルアップを意識して肘技から押倒、引倒、脇固に焦点を当てて行った。特に押倒は「手の内」で相手の肘を押し上げる動作が浸透できていないため、これに時間を使って全体のレベルアップを図った。また、今回の寒稽古で基本技と手首取りからの応用技を双方進めることにより、手刀の崩しについて理解を深めて頂きたいと考えている。

  • 1月8日(日)

稽古内容:  体操・補強(手押し車)

後受身:寝10回・座10回・立10回

運足・手刀動作

基本手首技4本(※白帯は少年部11本からの手首技3本)

基本浮技3本(※白帯は転回小手返の復習)

基本技17本:3日間の復習

膝行ゲーム

所感:

最終日は手首技と浮技を行った後、基本技17本を3日間の総まとめとして行った。

今回の少年部寒稽古では参加者22名の内、7名が白帯での参加となり、新しい顔ぶれが多い寒稽古となった。また、中学生からも4名が参加して日頃曖昧だった部分を正確に出来るよう、細かい部分まで指導を頂いた。

ご協力を頂きました全ての皆様に感謝申し上げます。

<一般部寒稽古:1/9()15()

 1月9日(月)

指導者:成山哲郎師範

稽古内容:

学連規定座技8本

護身の形座技~半座半立技8本

前両手取り

肘極め離脱からの押倒逆手取り小手捻

転回小手捻

肘極め離脱からの手首抑え

転体して相構当

握り返し手首抑からの腕捻腕返

ポイント:

本年は昭道館創設50周年記念に当たる。10月8日には記念行事が予定されており、寒稽古でもこれに繋がる内容を行われることが師範より示唆された。

学連の規定座技は、元々第一ヶ条から第四ヶ条として稽古されていた内容を、開祖植芝翁によって第一教から第四教という名称に変更され、それが現在、昭道館では嘉納治五郎師範の教育体系に則った名称に改めて稽古されている内容である。

師範のご指導では1本目に離脱からの逆手取り小手捻(第二ヶ条・第二教)、2本目に握り返しからの(転回)小手捻(第三ヶ条・第三教)、3本目に離脱からの手首抑(第四ヶ条)が立技で指導された。

  • 1月10日(火)

指導者:成山哲郎師範

稽古内容:

基本当身技5本

徒手裏技:当身技に対する裏5本

護身の形立技8本(前半4本のご指導)

ポイント:

合気道の技を大別すれば当身技と関節技になる。当身技は乱取の基本である17本においても、全体の基本である19本においても5本で変わらない。

次に、裏技の特徴は相手の攻撃を移動力によって捌くことにある。その移動力の使い方は技毎に違うためポイントを押さえて行わなければならない。

また、護身の形の徒手立技8本の攻撃には道衣取りの本数が多いが、これも相手の攻撃を移動力で無効にすることが先ずは求められる。

  • 1月11日(水)

指導者:成山哲郎師範

稽古内容:

乱取基本の形17本

徒手裏技:関節技に対する裏5本

後片手両手取りに対する転回小手返4本

ポイント:

合気道の特徴の一つが武器との関係である。四方斬りは周囲を敵に取り囲まれた際に素早く斬り分ける剣の技法であるが、これを徒手に応用すれば転回の打ち込みとなり、徒手の技で行えば転回小手捻、転回小手返(四方投げ)となる。

  • 1月12日(木)

指導者:成山哲郎師範

稽古内容:

学連規定座技(稽古は表も裏も左右行う)

基本技17本

二人捕2本

後片手両手取りからの転回小手返・相構当

後片手両手取りからの逆手小手捻・小手返

ポイント:

二人捕は一対一で稽古する内容を応用して行う。また実際には同時に掴まれても難しいため、片方を先に取らせるように自ら踏み込むことが大切。

  • 1月13日(金)

指導者:成山哲郎師範

稽古内容:

初級の技

8級:相構え片手取り正面当・押倒・小手返

7級:逆構え片手取り相構当・引倒・転回小手捻

6級:後両手取り逆構当・相構え片手取り脇固・半座半立転回小手返

徒手裏技:関節技に対する裏5本

ポイント:

人前で演武することは自分の技を振り返る良い機会となる。

  • 1月14日(土)

指導者:成山哲郎師範

稽古内容:

デモンストレーション

後の先の崩し

投げの形表7本

投げの形裏7本

後の先の崩しからの応用8本

護身の形短刀捕8本

護身の形太刀捕5本

護身の形槍捕5本

短刀体捌き(無手・手刀)

後の先の崩しからの応用

中段:相構え/逆構え片手取り脇固

上段:相構え/逆構え片手取り小手返

相構当:相構え片手取り上段の崩しから/中段の崩しから/下段の崩しから

ポイント:

富木謙治師範は、神技ともいえる植芝先生の技を嘉納治五郎師範の柔道原理によって、誰もがある程度は理解して行うことが出来るようにその稽古体系をまとめられた。富木師範が戦時中、満州に赴任される際、その報告に講道館館長室に嘉納師範を訪ねられた。「植芝先生のところでやるような技が大切である。しかしそれをどうやって稽古させるかが難しい」との嘉納師範の言葉に対して、「(嘉納)先生の柔道原理をもってすれば不可能ではないと思います」と答えたことが合気道競技草案の契機であったと言われる。

相手の組み付いてくる攻撃に対しても、打突蹴・武器などの離れた攻撃に対しても、手捌きと足捌きによって相手の攻撃を無効にするのが柔道原理にいう柔の理である。本日の稽古はこの命題を中心に稽古が進められた。

  • 1月17日(日)合同稽古・納会

指導者:成山哲郎師範

稽古内容:

乱取基本の形17本

護身の形徒手立技8本

学連規定座技8本から後半の4本

護身の形短刀捕8本

以上